白桜学院高等学校シリーズ その2-6

白桜学院高等学校シリーズ2作目。

A5版全60ページ(シリーズ作最長作品)その6

シャー!!

 

『何と亮斗チームの渡っていた道が、崩れていきます!!』

『間に合え~~~!!』

 

ガッ、シャーン!!・・・・・

「・・・・どうなったんだ?」

「・・・・亮斗!」

「何だ、昊?・・・あっ!」

『はぁ、はぁ・・・死ぬかと思った~・・・』

「全員渡れてるぜ!」

「やったな!亮斗!」

「あぁ!」

 

『どうやら、亮斗チームは全員渡れた模様です!』

『役員チーム、残念だったな!』

『何か妙に楽しんでないか?』

『いや!全然★』

『・・・・』

 

「ちくしょー!!トラックで先回りだ!」

「はい!」

「えぇ!」

タタタタタ・・・・

『助かった~』

「そろそろ、亮の住処に近いぜ!」

「本当か!?昊!?」

「おうよ!」

「皆!後もう少しだ!」

『やったー!!』

「行こうぜ!住処へ!」

『おー!!』

 

 

『さぁーいよいよ、大詰めになって参りました!亮斗チームはもうすぐで、ゴールの住処に辿り着きます!』

『いよいよだな』

 

シャー!

この公園を抜けたら、住処まで一直線だ!」

「よし!どんどん行こうぜ!!」

『イエッサー!!』

 

『おい!田中!』

『何だ?』

『あれ、ヤバくないか!』

『あれは!?』

 

「今だ!」

ブーン、キッ、キーイ!!

『!?』

「ヤバイ!!」

『うわぁぁぁ~!!』

シャー・・・・ガッ、シャーン!!・・・・

 

『何という事でしょう!!トラックを避けようと、横に逸れましたが、全員転倒しました!!』

『亮斗チームサッカー部のメンバーが、全員気絶してるぜ!!』

 

「やったわね」

「やりましたね!先輩!」

「あぁ。やっとだ」

タッタッタッタッ・・・

「亮斗!オレから降りろ!」

「へっ?昊!止めるんだ!」

「うん?きゃぁ!」

「ニャー!!」

「ちょっと!何すんのよ!」

バシ!!

「ニャッ!」

ガサガサガサ!!

『!?』

「よくも、やったわねー!!」

「雲さん!?皆!止めてくれー!!」

バサバサバサバサ!!

『!?』

「へ?・・・」

 

『これは・・・・』

『こんなの、見た事がんねぇ~・・・』

 

『・・・・』

「・・・・光ってる・・・」

 

『これは・・・カラスですか?』

『何で光ってるんだ?誰かが、術を掛けたのか?』

 

「おまえの勇姿、見させて貰った」

「おまえは、あの時の!!」

「またおまえに、助けられたな・・・亮斗」

「何で俺の名前を、知ってるんだ!?」

「覚えて無いだろうが、オレの名前は亮だ・・・・」

「へ?亮・・・・亮・・・・あっ!?」

「今度はオレが、亮斗を助ける番だ。行くぞ!」

『カァー!!』

バサバサバサバサ!!!

 

『カラス達が一斉に、亮斗チームと役員チームを、取り囲んでおります!』

『カラスだらけで、見えねー!』

 

キラー!!

 

『!?』

『眩っ!』

 

キラー・・・・

 

『・・・・一体、何が起きたのでしょうか?一時辺りが、光に包まれました』

『・・・・役員、全員居なくなったぞ?』

『亮斗チームはなぜか、全員目覚めております。どうなっているのでしょうか?』

『とにかく、亮斗勝利じゃないか?』

『だな』

『よってこの勝負、亮斗選手の勝利だぜ!』

『作者の白桜さん、続きをお願いします』

はい!お二人共済みません。実況しづらい物を出してしまっ

て・・・

『いえいえ!最後の実況が出来ただけで、嬉しいです!』

『そうそう!読者の皆さん!田中・中田ペアの実況を、最後まで聞いて下さり、ありがとうございやした!』

『ありがとうございました!』

お二人共、お元気で!

『はい!』

『じゃーなぁー!』

タッタッタッタッ・・・・

 

亮斗は高野達の元に駆け寄った。

「おーい、皆!大丈夫か!?」

高野・鈴木は言った。

「まぁー・・・何とか?」

「おっかしーなー・・・・頭打って、気絶してたはず・・・・」

「てか、ヒナ達は大丈夫か?」

「あっ!」

見てみると不思議な事に、自転車は全て立ててあった。

『カァー!!』

「・・・・どうなってんだ?」

「さぁー・・・」

「さぁーな・・・」

「取り敢えず行くか?住処へ?」

「そうだな・・・」

「そうするか~」

亮斗は昊・雲の所に行った。

「昊・雲さん、大丈夫か?」

「あぁ・・・」

「平気よ・・・・」

「良かった~・・・」

「亮斗?」

「うん?」

「何があったんだ?ここは?」

「・・・・住処に着いたら、分かる・・・・多分」

「そうか」

全員住処に向かって、走り出した。

 

 

 空は茜色に染まり、時刻は夕方になっていた。

「ここだ」

全員アジトに辿り着いた。そこはこの町で、一番大きい神社だ

った。大きな社木(やしろぎ)が一杯あった。

「あの中央にある社木が、奴らの住処だ」

上を見てみると・・・・

「高っ・・・・」

「あぁ・・・・」

とてもじゃないが、登れる高さではなかった。

「どうするよ・・・・これ・・・」

「さぁーな・・・」

すると、

「来たか、少々待ち草臥(くたび)れたぞ」

『!?』

全員社木の根本のにある、祠の方を見た。そこには、亮が居た。

亮の側に、速・隼と晳を含む仲間達も居た。

「亮・・・本当におまえが、亮なのか?」

「あぁ。証拠はこれだ」

「それは・・・・」

亮の足には、リングが付いていた。昊は言った。

「あれは、何だ?」

「・・・・俺が助けたカラスに、あげたリングだ・・・・」

「亮斗、何で突然居なくなったんだ?」

「・・・・言えなかったんだよ」

「?」

「・・・・言ったらよ、亮絶対付いて来るって、分かってたんだ。でも、いつまでも俺と仲良くしてたら、亮は自然界に帰れなくなる・・・・」

「・・・」

「だから、俺はリングをあげて、そのまま引っ越したんだ・・・」

「・・・そうか・・・」

「でも、俺亮が嫌いになった訳じゃない!ただ、自由に生きて欲しかったんだ・・・・亮は俺の事、嫌いになっただろうけど・・・」

「・・・・ねーよ」

「?」

「嫌いじゃねーよ。寧(むし)ろ、また会えてよかった」

「亮・・・・」

「いるんだろ?七色の玉」

「あっ・・・・」

「取って来る」

亮は社木に戻り、スターライトを持って来た。

「ありがとうな!亮!」

「あぁ」

高野は言った。

「俺ずっと気になってたんだけど、公園で何が起きたんだ?」

「それは・・・」

 

「それは、我が話そう」

 

『!?』

キラー!!

辺りは光に包まれた。

 

 

「・・・ここは?」

「ここは星の神、スー様の異空間よ」

「ロアー!?と・・・・スー?」

「そうだ」

亮斗を含む全員が、スーの異空間に居た。スーは言った。

「今回の出来事は、全て我の責任だ。皆の者、巻き込んでしまい、本当に済まない。特に亮斗、本当に済まなかった」

スーは頭を下げた。亮斗は言った。

「良いですよ。頭を上げて下さい」

「何度謝っても、済む事では無い」

「良いですよ!本当に、俺怒ってませんから!」

「・・・・そうか?」

「はい!」

スーは頭を上げた。亮斗は言った。

「ロアー」

「はい!何でしょうか?」

「これ、渡してくれないか?」

ロアーにスターライト渡し、スーに渡した。

「スー様、スターライトでございます」

「ありがとう」

スーはまず、この出来事の原因を話し始めた。

 

この出来事は、我の一言から始まったのだ・・・

「ロアー」

「はい」

「我は久々に、天の川へ行きたいと思うのだが・・・一緒に行かぬか?」

「本当ですか!?私で良ければ、何処までも!」

「では、行くとしよう」

 

「綺麗・・・」

二人は天の川を眺めていた。星々は何かに、引き寄せられたか

のように、集まり輝いていた。

「そろそろ、帰るか」

「はい!」

その時だった。

「おい!あれは、星の神じゃないか!?」

「うほー!まさか、ここで会えるとは!」

「逃げるぞ!ロアー!」

「はい!!」

 

悪者は、二人をしつこく追って来た。

「悪者はしつこいなー」

「そうですね」

悪者の一人が、弓矢を構えた。

「当たれ!!」

ヒューン!!

「スー様!!危ない!!」

ドン!!・・・・バリ!

『!?』

矢はスーの服を掠め、スターライトは輝きながら、落ちていっ

た。

「スターライトが!!」

「待て!ロアー!行ってはいかぬ!」

「でも・・・・スー様は、先に戻ってて下さい!!」

キラー!!

「ロアー・・・」

ロアーは術でスーを城に戻した。

「ヤロー!!」

悪者はロアーに襲い掛かったが・・・

「捕らえろ!!」

『御意!!』

警備隊により、あっさり捕まった。

その後、ロアーはスターライトを探したが、見つかる事はなか

った・・・・

「そんな事があったのか・・・・」

「あぁ」

高野は言った。

「じゃぁ、公園で起きたあれは何だ?」

「あれは、カラス達に周りを囲んでもらってな、そこに居った者の時間を戻したのだ」

「時間を!?」

「そうだ。ついでに役所に居った者の、記憶も消しておいた。無論、カラス狩りの事のみだ」

『・・・・』

 神様なら、何でもアリってか・・・・

亮斗はしみじみ思った。

「そろそろ、おまえ達を元の時間に返そう。亮斗、本当に世話になった。礼を申す」

「あ~・・・・どういたしまして」

「元の時間に帰ると、ここ二日間の出来事は忘れてしまうが・・・どうするか?」

「・・・・残せないですか?記憶を?」

すると、スーは笑顔で答えた。

「亮斗がそう望むなら、残して置こう。他の者も残すのか?」

『はい!』

「そうか。それと、亮斗」

「はい?」

「鈴は持っておるな?」

「持っていますけど?」

「その鈴を持っておれば、そのまま動物と話す事が出来るぞ」

「本当ですか!?」

「あぁ。それでは、戻るとよい。良い夢を・・・・」

キラー!!ヒューン・・・・

全員元の世界へ帰って行った。

 

「ロアー」

「はい」

「亮斗は、不思議な者だったな」

「そうですね。彼はとても、素敵な人でした」

「亮斗に幸福があらん事を、アーメン」

 

***

 

あの出来事から、数日ほど経った。今日は日曜日。部活は午

後からだった。

「ふぁ~・・・・眠っ・・・・」

コン、コン!

「おっ!来ましたな!」

亮斗は窓を開けた。亮が部屋の中に入って来た。

「亮!久しぶり!元気にやってるか?」

「あぁ」

亮の背に乗っている、速・隼・晳が言った。

「よ!亮斗!」

「よ!速!久しぶり!隼も晳さんも久しぶり!」

「お久しぶり!」

「久しぶりだな!」

「今日午後からサッカーやるから、見に行かないか?」

「いいねー。オレサッカー見た事無いし」

「速さん、見た事無いんですか?」

「まぁーな。オレゴキブリだし!」

「ははは!確かにな!終わったら、サッカー教えろよ!」

「OK!!」

 

 

「亮斗ー!行っけー!」

鈴木は亮斗に、パスをした。

「シュート!!」

バン!!

ピッ、ピー!!

「やったーーー!!」

終了のホイッスルが鳴り、一年全員が亮斗の所に集まった。こ

の試合は、一年対二年で試合をしていた。亮斗のシュートによ

り、逆転したのだった。先輩は言った。

「一年生、強くなったな・・・」

「あぁ。良い顔してるよ・・・」

 

練習が終わり、亮斗は部室に来ていた。実はあの出来事の後、

校庭に住んでいた昊・雲は、サッカー部で飼う事になったのだ。

「亮斗ー!!」

昊は亮斗の側に来た。後から雲も来た。

「おっ!昊!大人しく待ってたのか?」

「あぁ!さっき、速達にも会って来たぜ!」

「雲もか?」

「えぇ。お陰様で」

「・・・・二人共、俺の家に来るか?」

「良いのか!?」

「あぁ。俺の家、動物OKだし」

「やったー!!」

「じゃぁ、私も行こうかしら?」

「良いぜ!!」

 

 

例え他の人々がお前らを嫌っても、俺は絶対裏切らない。

だって、そうだろ?

今こうしておまえらは、俺の側で笑ってるじゃないか?

俺はおまえらの笑顔を、守れるなら守りてぇ。

人間と動物の壁を、乗り越えてよ・・・・

 

終わり

 

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