白桜学院高等学校シリーズ その2

白桜学院高等学校を舞台に巻き起こる珍騒動物語。

学園に通う生徒視点で物語を書いています。

*当時のペンネームをそのまま使っています。

 

白桜学院高等学校シリーズ2作目。

A5版全60ページ(シリーズ作最長作品)。

Let’s Go To Pitfall !!

白桜(しろざくら) 

その日の夜は、雲が一つも無かった。星は他の星よりも輝こうと必死になってた。そんな中、一つの流れ星がある家へ向かって流れていた。家にはこの物語の主人公、黒田(くろだ)亮斗(りょうと)がいた。亮斗はベットに向かい、眠りについた。それから数分後、亮斗の部屋に、流れ星が入って来た。

 

「・・・・・もしも~し・・・・・・」

「・・・・・」

「もしもし!!無視しないでください!!」

「!?」

亮斗は後ろを振り向いた。そこには、銀色のロングヘアーに、銀色の瞳を持った女性がいた。

「・・・・誰だ?」

「私は、星の神に仕えているロアーと申します」

「・・・・・で、俺に何の用だ?」

「はい、実はあなたに、お願いしたい事がありまして・・・・」

「へぇ?俺に?」

「そうなんです。私がここら辺を飛んでいる時に、大切な物を落としてしまったのです。探しに行こうにも、夜が明ける前に、空に帰らなければなりません。七色に光っているので、分かり易いと思うのですが・・・・・・」

「・・・・・て事は、俺が代わりに探してほしいと?」

「はい!!やってくれませんか?」

「う~ん・・・・」

俺が、探す?そりゃぁ~困っている人が居たら、助けるのが普通だ。でも、明日の体育は、俺の好きなサッカーがあるしな~・・・

いろいろ考えていると、ロアーの体が透け始めた。

「おい!!体が透けてきてるぞ!!」

「あっ!もう夜明けの時間!?大変!!帰らないと!!それでは、見つけたらこの鈴を鳴らしてくださいね!お願いします!!」

「ちょっ、待て・・・・・」

言い終わる前にロアーは消滅し、辺りは光に包まれた。

 

***

 

「・・・・・う~ん・・・・・」

亮斗は目を覚ました。暫くすると、昨夜の夢を思い出した。

・・・・あいつの名前は・・・そう、ロアー・・・だったか?いろいろと、面倒な事押しつけやがって・・・・

夢の感想は、愚痴(ぐち)ばかりだった。

「・・・・起きるか」

上半身を起こすと、何かフカフカした物の上にいた。

「へぇ?何じゃこりゃ?」

よーく見てみると・・・・・それは、巨大なホコリの塊だった。

「はぁ!?何で、ホコリの上で寝てんだ!?それに・・・・ここは何処だ?」

亮斗のいた場所は、一言で言うなら“汚い ”という言葉がピッタリだった。周りは薄暗く、頭上はポッカリと大きな穴が開いていた。変なコードが穴から伸び、床はホコリだらけだった。

「・・・・・俺が小さくなったのか?それに、穴の上の部屋、どっかで見たような・・・・」

冗談キツイぜ・・・・

暫く考えると、一つの案が浮かび上がった。

「そうか。これは、まだ夢の続きか。でなきゃ、今の状況説明つかねぇし・・・・もっかい寝るか」

 ホコリの上かぁ・・・ここは我慢だ

二度寝を、決め込もうとした時だった。

「はぁ~何で一時間目から、家庭科なんだよー」

「だよなぁ~。マジかったりぃ~」

うん?誰だ?

上を見ると、亮斗の友達の、高野(たかの)と鈴木(すずき)がいた。

「・・・・にしても、夢にしては、随分(ずいぶん)リアルだったなぁ~・・・二人の声・・・・」

 何か、嫌な予感するぜ・・・・

亮斗は試しに、頬を抓(つね)ってみた。

ミヨ~~ン・・・・

「痛っ・・・・」

 マジですか?

顔が真っ青になっていき、パニックになった。

はぁぁ!?マジ、リヤルなのか!?じゃぁここは、マジ何処なんだよ!?」

暫く叫び散らすと、ようやく落ち着きを取り戻した。

落ち着け~俺~・・・高野と鈴木が居て、制服姿で、家庭科、・・・・・

頭の中に、一つの答えが浮かんだ。

「あっ。て事は、ここは・・・・・学校!?」

 嘘だろ~・・・・

脱力感が一気に襲い、肩をガックリと落とした。すると、

「お!ここに穴があるぞ!」

「お!マジで!!うわっ!穴が開いてるじゃん!!」

高野と鈴木が、穴がある事に気がついた。   

 !?チャンスだ!

上を向き、大声で助けを求めた。

「お~い!!たか~~~!!(高野)すず~~~!!(鈴木)助けてくれ~~~!!」

だが、二人の耳には届かなかった。すると、高野はとんでもない事を言った。

「なぁ~すず?」

「うん?何だ~たか?」

「この穴、スリッパ被せて、塞がね?」

「お!いいね~。塞いじまおうぜ~!」

 へぇ?

高野はスリッパを脱ぎ、穴の上に被せた。それと同時に、スリッパの裏に付いていたホコリが、降って来た。

「うぇ!!汚っ!!あいつら~~!!ぜって~態(わざ)とだ!!元のサイズに戻ったら、覚えてろよ~~~!!」

そう叫ぶと、手で降って来たホコリを払った。巨大なホコリの塊から降り、床に座ってからポツリと言った。

「・・・・はぁ~。そうは言った物の、これからどうすっかなぁ~・・・」

亮斗は、再び考えた始めた。そのためか、背後から近づいている者に、全く気付いていなかった。

 

* 

 

数分後。亮斗は、よし!と言って立ち上がった。

「ここに居ても、始まらねぇし、とにかく行くか」

スッキリした為か、妙に元気だった。その調子で、回れ右!をした時だった。

カサカサカサ・・・・・

「・・・・」

カサカサカサ・・・・・

「・・・・」

何かいる!

亮斗はジッとした。さっきまでの元気は、何処かへ飛んで行き、緊張感が漂っていた。

カサカサカサ!!

 ヤバイ!!

覚悟を決め、素早く後ろを振り向いた。

バッ!!

うわああああああ~~~~!!!

亮斗は、叫びながらも、全速力で逃げ出した。

 出た~~~!!!黒光(くろびか)り~~~!!

黒光り(ゴキブリ)は、亮斗の声にビックリしたが、すぐに追いかけ始めた。

 

~♪

 

「何で、あの体育祭のテーマソングが、流れてんだ!?」

と言いながらも、必死に逃げていた。

 

『さぁ~亮斗選手を、黒光り選手が追っています。今回、実況を務めますのは、実況者の田中(たなか)と、』

『同じく実況者の、中田(なかた)です!!』

『宜しくお願いします』

『宜しくお願いします!!』

あっ!田中さん、中田さん、お久しぶりです。

『あっ!白桜さん、お久しぶりです』

『よ!久しぶり!!』

どうして、お二人がここに居るんですか?

『いや~、何か面白い事が起きてるって聞いたもんで、つい来ちゃいました』

『すんませんね~田中がこんな調子で』

いえいえ!あっ!もし宜しければ、お二人が進行してくれないでしょうか?この物語は、一応ギャグなんで。

『本当!?やります!やります!』

『本当に良いんですか?』

はい。一通り終わったら、呼んでくださいね。

『分かった!!』

『分かりました』

ここで、作者は暫く退散させてもらいます。二人の実況をお楽しみ下さい。

 

『さぁ~亮斗選手は猛ダッシュで、黒光り選手から逃げております』

『いやぁ~二人共、早いですねぇ~・・うん?』

『どうした?中田?』

『なんか、前方に何かあるようなぁ~・・・』

 

「あれはコ●バット!!」

『おっと亮斗選手が、目を輝かせながら、前方のコ●バットに向かっております!!』

『危険を察知したのか、黒光り選手のスピード・・・てか、早っ!!黒光りって、こんなに早かったけ!?』

 

「おおおおお~!!!負けるか~~~~!!」

タタタタタタタタ!!

カサカサカサカサ!!

 

『二人共、ものすごい速さです!!我々も目で追うので、やっとです!!』

『はぁ~・・・・このまま、黒光りがやられたら、面白く無くなるなぁ~・・・・いっそ転けたらいいのに~・・・・』

 

ガッ!!

 

『えっ!?』

『えっ!?』

 

ドサーー・・・・・

『あぁぁぁ~~~!!亮斗選手が転けた~~~~!!中田~~~!!おまえの所為(せい)だぞ!!』

『おい!俺の所為にするな!!あっ、でもこれで面白くなって来たぞ~~★』

『こら!ブラックスマイルするな!!』

『あ!』

 

カサカサカサカサ!!

「うっ、うわぁぁぁぁぁ・・・・・」

カサカサカサカサ・・・・・・

 

『なっ、なっ、なんと!!黒光り選手!!亮斗選手の上を通過しました~~!!』

『ちょい、大丈夫なのかよ!!俺ちょっと行って来ます!!』

『おい!中田!』

 

タッタッタッタッ

『お~い、大丈夫か~~』

「・・・・うっ・・・・」

『おっ!意識はあるようだな』

タッタッタッタッ

『おい!中田!何してんだ!』

『だから~亮斗の様子を見に・・・・』

『・・・・はぁ~・・・。いいか、中田。俺達実況者は、物語に関わっちゃいけないルールなんだ・・・・』

「・・・・うん?」

『は!?』

『は!?』

「・・・・あら?さっき、誰か居たような気が・・・・あ!?コ●バット取りに行かねぇーと!!」

タタタタタタタタ・・・・・

 

『ふ~。危なかったぜ』

『はぁ、はぁ・・・・にしても、中田。いつから、そんなに優しくなったんだ?』

『うん?俺はいつでも優しい~し。それに、』

『それに?』

『ここで終わったら、面白くないじゃないか★』

『・・・・・中田。おまえ、よくドSって言われるだろ』

『もう、毎日のように!!』

『だから、爽やかな顔で言うな!!』

 

「よっしゃ~~!!コ●バット取ったぞ~~!!」

 

『はっ!?早く仕事に戻らないと!さぁ~亮斗選手、黒光り選手の攻撃を何とか持ち堪え、ついに!コ●バットを手に入れました!!』

『わ!黒光りが、猛スピードで戻って来た!』

 

「くらえー!!コ●バットラッシュ!!」

ヒューヒュー!!

 

『おっと、亮斗選手!コ●バットを蹴ったーー!!!』

『黒光り、猛スピードで避けてるぜ!!』

 

カサカサ!!カサカサ!!・・・・バコ!!

 

『なんと、黒光り選手!!コ●バットが直撃したー!!』

 

ドス~ン!!

 

『黒光り選手が倒れた~~!!』

『この勝負、亮斗選手の勝利!!う~ん、良い勝負が見れたぜ!作者の白桜さん、続きお願いしやっす!!』

はい、了解しました。また来てくださいね。

『はい。その時は宜しくお願いします』

『そんじゃ、じゃ~な~』

タタタタタタタタ・・・・

 

亮斗は、動かなくなった黒光りの所に行った。

タッタッタッ

「お~い、生きてるか~・・・・」

シ~ン・・・・・・

 あっちゃ~。やり過ぎたか?これは・・・・

動かない黒光りに、内心焦り始めた時だった。

ピクッ!

「!?」

 うっ、動いたぁ~~~!!

黒光りは起き上がった。亮斗は後ろへ退くと、

「イッテー!!コ●バットを蹴って反撃するなんて、どうゆう神経してんだよ!!」

「はぁーー!?黒光りが、しゃべったーーー!?」

「オレは黒光りじゃねぇ~~!!列記(れっき)とした、ゴキブリだぁ~~~~!!」

「うるせ~~!!黒光りは、黒光りだ~~~~!!」

二人の口論は暫く続いた。

 

「にしても、オレが虫に倒される日が、来るとはなぁ~~」

「へぇ?俺人間なんですけど・・・・・」

「はぁ?」

黒光りは耳を疑った。

「人間て、オレの何倍も大きいじゃねぇか」

「実は・・・・・」

ここまでの経緯を、亮斗は全て話した。

「そうか~。おまえも、災難だったな」

「あぁ、まったくだ」

「よし!おまえは、オレを初めて倒した人間だ!探すの協力するぞ!」

「本当か!?お願いします!!」

「おお!そういや~まだ、自己紹介してまかったな。オレの名前は速(そく)だ!宜しくな!!」

「俺の名前は黒田亮斗!宜しく!」

 

こうして、亮斗と速の間に絆が生まれた。亮斗は速の背中に乗り、奥へと向かって行った。

 

*            

 

 速の背中に乗って、何処かの地下に着いた。そこは、亮斗が最初に居た場所より、明るかった。頭上からは、話声や足音が響いていた。

「速~、ここは何処だ~?」

「ここはちょうど、隣の校舎辺りだな」

「う~ん・・・てことは、一年生の教室辺りか~・・・」

「にしても、七色に光っている物か~。そんな物があったら、噂にでもなってるはずなんだが・・・・」

 はぁ~・・・いつになったら、見つかるんだ~・・・

そんな事を、思っていた時だった。

タッタッタッタッ・・・・

亮斗達の前方を、何かが通過した。

「うん?何だ今のは?」

「う~ん?・・・お!隼(はや)!久しぶり!」

「へっ!?知り合い!?」

隼と呼ばれた生き物?が速に近づいて来た。その生き物の正体は、何とネズミだった。

「お久しぶりです、速さん。あの時は、ありがとうございました」

「あぁ!」

 ネズミと黒光りが、会話をしてる・・・。意外と地下の住人は、フレンドリーなのか?

速と会話で夢中になっていた隼が、亮斗に気付いた。

「ところで、速さんに乗っている方は、どちら様ですか?」

「おお、そうだった。紹介するぜ。オレの親友、亮斗だ!」

「宜しくお願いしま~す」

「宜しくお願いします。僕が見たところ、亮斗君は人間ですか?」

「そこの所は、オレが説明するぜ」

速は隼に、これまでの経緯を話した。亮斗は、疑問に思っていた事を聞いてみた。

「ところでなんでお二人さんは、仲が良いんですか?」

「あぁ、それがな、オレが人間どもに勝利して(逃げ切って)帰ってたら、隼がそこにいたんだ。何か持ってたから見てみたら、毒入り団子だったから捨てろ!!て言ったわけ」

「へぇ~」

 速は優しいな~・・・

速はあっ!と何かを思い出した。

「ところで隼、ここら辺で、七色に光る物を見なかったか?」

「七色ですか?う~ん・・・あっ!そう言えば僕の仲間が、面白い物を見つけた!て言ってましたけど・・・・」

「それは、何処にあるんですか!?」

「僕の仲間が、住処にしている所ですが・・・・行きますか?」

「本当ですか!?お願いします!!」

速から降りて、隼の背中に乗った。亮斗は、速の方に向いた。

「速!ここまで連れて来てくれて、ありがとうな!」

「あぁ!ちゃんと、元にもどれよ!」

「あぁ!本当にありがとう!!」

カサカサカサ・・・・

速はその場を去って行った。

「行きましょうか?」

「はい!」

 

 

 暫くすると、頭上から聞こえる音が、水が流れる音に変わっていった。地下では、隅っこの方にボロボロの布切れがいっぱいあった。

「あの~隼さん?」

「うん?何でしょうか?」

「何か、水の音が大きくないですか?」

「あぁ、ここは廊下の手洗い場の真下だからだよ」

「へぇ~」

 それで水の音が、響いてたのか。

布切れが集まっている所に、ネズミが居た。どうやらここが住

処らしい。亮斗を降ろしてから、隼はそのネズミに声を掛けた。

「すみませ~ん」

「何だい?」

「最近この住処に運ばれた、面白い物って、何処にあるんですか?」

「それならつい数分前に、ちび達が持って行ったよ」

「えっ!?そうなんですか!?」

「あぁ。直ぐに帰って来る!て言ってたから、ここで待ってたら?」

「う~ん・・・・そうします」

トコトコトコ・・・

隼は亮斗の所へ戻って来た。何だかとても、残念そうな顔をしていた。

「どうでした?」

「う~ん・・・僕の仲間のちびっ子達が、別の所に持って行ったみたい・・・・」

「そうですか・・・」

「でも、すぐに戻って来るみたいだから、ここで待たない?仲間達に、亮斗君を紹介したいし」

「本当ですか!?会いたいです!隼さんの仲間に!」

「本当かい!?じゃぁ、行こうか!」

トコトコトコ・・・

二人は、隼の仲間達の所に向かって行った。

 

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